■当社は、NVMeと言われるSSDへの新たな論理インターフェイスを用いたSSDアクセスの高速化開発を支援しています。
■HDDはSATA接続しAHCIで制御
HDDは、一般的にSATA(Serial ATA)を通じてデータの読み書き命令が送られています。SATAは、理論値として6Gbit/sのデータ転送速度を実現する事ができます。つまり、Byteに変換すると、その転送速度は750MB/sであり、3GBのファイルを4秒で転送できる理論的な能力を持つ事になります。しかし、実際にはHDDが、SATAの伝送帯域を十分使い切っていないため、HDDそのものの遅さがファイルコピーの遅さにつながっています。
一方、ソフトウェアは読み書きの命令を送ることでHDDに変更を加えていますが、ここに命令の取り決めが必要となります。この読み書き方法の命令・規則集にあたるものがAHCI(Advanced Host Controller Interface)です。AHCIはSATA接続を通して命令の伝達が最適に行えるように設計されています。
■SSDでは、SATA接続してAHCLで制御するというやり方では性能が頭打ち
HDDからSSDに変わったとしても、SATA接続をしてAHCI制御で読み書きをすることが可能であるが、SSDの高性能化が進むにつれ、6Gbit/sの伝送帯域では不十分となってしまいました。
そこでSATAよりも高速な転送速度を実現できるPCI Expressを用いてSSDと接続すれば良いということになったが、SATA接続に最適化されたAHCIでは、PCI Express接続のSSDの能力を十分に引き出せませんでした。このため、NVMe(Non Volatile Memory Express)という新たな論理インターフェースが開発されました。